塔によって触発される表徴を次々に展開させることで、その創造力を自在に操る、バルト独自の構造主義的思考の原形。解説・貴重図版多数併載。
1889年のパリ万博のために建造されて百年余り―パリのどこからでも見られ、世界一有名な塔であるエッフェル塔。この既知の塔から「記号」と「表徴」をつむぎだし、あらゆる時代と空間から、そしてあらゆる存在から、この鉄の塔を読み解き、変貌させ、創造力のなかを滑空させる。バルト独自の構造主義的思考の原点と軌跡を明晰に示すエクリチュールの美しく豊潤なモニュメント。エッフェル塔の図版資料とバルト論「ロラン・バルト―意味の解体と創造」「ロラン・バルトの彼方」を併録。
エッフェル塔
ロラン・バルト―意味の解体と創造(諸田和治)
ロラン・バルトの彼方へ(宗左近)
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