なにごともせぬのが一番

孔乙己(魯迅) ジュール叔父(モーパッサン) 不精の代参(桂米朝演) 変装狂(金子光晴) よじょう(山本周五郎) 坐っている(富士正晴)など23篇

ちくま文学の森 8 怠けものの話
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 1,155円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:
  • 刊行日: 2011/03/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:512
  • ISBN:978-4-480-42738-0
  • JANコード:9784480427380
安野 光雅
安野 光雅

アンノ ミツマサ

1926年島根県津和野生まれ。画家・絵本作家として、国際アンデルセン賞、ケイト・グリーナウェイ賞、紫綬褒章など多数受賞し、世界的に高い評価を得ている。主な著作に『ふしぎなえ』『ABCの本』『繪本平家物語』『繪本三國志』『安野光雅文集』(全6巻)『片想い百人一首』などがある。(写真:広石修)

森 毅
森 毅

モリ ツヨシ

1928年東京生まれ。東京大学数学科卒業。京都大学教養部教授を長く務める。著書に『まちがったっていいじゃないか』(ちくま文庫)、『数学の歴史』(講談社学術文庫)、『対談 数学大明神』(安野光雅氏と共著、ちくま学芸文庫)ほか多数。2010年7月逝去。

池内 紀
池内 紀

イケウチ オサム

1940年、兵庫県姫路市生まれ。ドイツ文学者。エッセイスト。主な著書に、『ウィーン・都市の詩学』(73年)、『諷刺の文学』(78年・亀井勝一郎賞)、『海山のあいだ』(94年・講談社エッセイ賞)、『見知らぬオトカム――辻まことの肖像』(97年)、『ゲーテさんこんばんは』(2001年・桑原武夫学芸賞)、『二列目の人生』(03年)、『ひとり旅は楽し』(04年)、『森の紳士録』(05年)、『池内紀の仕事場』(全8巻・04年−05年)など。主な訳書に、カネッティ『眩暈』(1972年)、ジュースキント『香水』(88年)、ロート『聖なる酔っ払いの伝説』(89年)、ゲーテ『ファウスト』(99年・毎日出版文化賞)、『カフカ小説全集』(全6巻・2000年−02年・日本翻訳文化賞)など。

ギ・ド・モーパッサン
ギ・ド・モーパッサン

モーパッサン,ギ・ド

(1850-1893)フランスの自然主義の作家、詩人。パリ大学進学後、普仏戦争で軍役につく。その後、パリの海軍省の役人となり、傍ら小説を発表。フローベールと出会い、多大な影響を受け、1880年、同人誌に「脂肪の塊」を発表。以後、新聞の連載小説などで活躍する流行作家となる。代表作に、『女の一生』『ベラミ』『死のごとく強し』など。短f小説の名手として知られ、300篇ちかくを残している。

徳永 康元
徳永 康元

トクナガ ヤスモト

1912〜2003年。東京・小石川生まれ。東京帝国大学文学部(言語学科)卒業。ブダペスト大学留学。文部省民族研究所助手、東京外国語大学教授、アジア・アフリカ言語文化研究所所長、関西外国語大学教授を歴任。東京外国語大学名誉教授、関西外国語大学名誉教授。主な著書に『ブダペスト回想』(恒文社)、『黒い風呂敷』(日本古書通信社)、『ブダペスト日記』(新宿書房)、訳書としてモルナール・フェレンツ『リリオム』(岩波文庫)、同『パール街の少年たち』(講談社)、バラージュ・ベーラ『ほんとうの空色』(岩波少年文庫)などがある。

J・サーバー
J・サーバー

サーバー,ジェイ

(1894−1961) 作家・エッセイスト・イラストレーター。雑誌「ニューヨーカー」の創刊スタッフのひとり。代表作に『虹をつかむ男』『セックスは必要か』などがある。青山南 翻訳家・エッセイスト。著書に『短編小説のアメリカ52講』『ネットと戦争』『木をみて森をみない』など、訳書にアン・ビーティ『愛している』、ジャック・ケルアック『オン・ザ・ロード』ほか多数。

桂 米朝
桂 米朝

カツラ ベイチョウ

1925年生まれ。兵庫県姫路市出身。1947年、四代目桂米団治に入門。滅亡寸前の上方落語を、故松鶴、春団治、文枝らと力を合わせて現在の繁栄まで導いたリーダーで、数多くの滅んでいたネタを復活させた。上方落語の研究家でもある。1996年重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。著書に「上方落語ノート(正、続、三集、四集)」(青蛙房)「米朝ばなし」(講談社文庫)「落語と私」(文春文庫)「桂米朝 私の履歴書」(日本経済新聞社)他がある。平成14年、文化功労者に選ばれた。

幸田 露伴
幸田 露伴

コウダ ロハン

(1867〜1947)本名成行。鮮烈なデビュー作「露団々」、続く「風流仏」で注目され、代表作「五重塔」を発表。尾崎紅葉と並称される紅露時代を築く。漢籍・仏典の素養を活かした小説や随筆、考証で知られる。明治・大正・昭和と息長い創作活動を続け、晩年にも「幻談」「運命」「連環記」などの名作を遺した。

太宰 治
太宰 治

ダザイ オサム

1909-1948。青森県北津軽郡の生まれ。本名津島修治。中学の頃より同人誌に習作を発表。旧制弘前高校から東大仏文科に進む。この間、左翼思想に傾倒。「魚服記」「思い出」でデビュー。戦中から戦後にかけて「ロマネスク」「富嶽百景」「お伽草子」「ヴィヨンの妻」など、次々と秀作を発表。流行作家としての栄光のさなかに自殺。

坂口 安吾
坂口 安吾

サカグチ アンゴ

1906-1955。新潟市の生まれ。本名は炳五。中学を放校されて上京、東洋大でインド哲学、アテネ・フランセでフランス文学を学ぶ。「木枯の酒倉から」「風博士」によって、一部の注目をあびる。戦争中は「日本文化私観」「青春論」などの卓抜なエッセイを書きつづけ、戦後、「白痴」「堕落論」で一挙に世に出た。独特の発想と視点をもった文明批評や、「不連続殺人事件」などの探偵小説もある。

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