千早 耿一郎
チハヤ コウイチロウ
1922年、滋賀県生まれ。中国(上海、青島)で育つ。帰国して神戸商業学校卒業後、日本銀行入行。42年に入隊し、中国で初年兵教育を受けつつ「討伐」に出動する。現地の予備士官学校を卒業後、挺身攻撃隊長として訓練中、終戦を迎える。46年、日本銀行に復帰し、吉田満を知る。事務繁忙の時間を割き、吉田らと文芸活動に従事する。主な著書に『長江』『黄河』『風の墓標』など、小説に『防人の歌』『騙痛の街』、ほかに文章論・事務管理論、伝記『おれはろくろのまわるまま一評伝・川喜田半泥子』などがある。詩誌「騒」同人、文芸誌「象」同人。