消えた鼓動

吉村 昭

医療か殺人か。疑惑につつまれる和田心臓移植事件の全容を、犀利な作家の眼によって描き、医師のモラルを問う異色のドキュメント。

消えた鼓動
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 438円(税込)
  • Cコード:0193
  • 整理番号:よ-1-2
  • 刊行日: 1986/06/24
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:272
  • ISBN:4-480-02057-8
  • JANコード:9784480020574
吉村 昭
吉村 昭

ヨシムラ アキラ

1927―2006年。東京生まれ。学習院大学中退。66年、「星への旅」により太宰治賞受賞。73年「戦艦武蔵」「関東大震災」などにより菊池寛賞受賞。79年「ふぉん・しいほるとの娘」(吉川英治文学賞)、85年「冷い夏、熱い夏」(毎日芸術賞)、「破獄」(読売文学賞)、94年「天狗争乱」(大佛次郎賞)、97年より日本藝術院会員。

著者に関する情報

追悼・吉村昭[全文を読む]

この本の内容

医療だったのか、殺人だったのか―深い疑惑につつまれる「和田心臓移植事件」の全貌―札幌を基点とし、南アフリカ、アメリカでの綿密な取材を背景に、犀利な作家の眼によって「事件」を克明に描きつつ、医師のモラルを告発し、人間性の所在を証言する迫真のドキュメント。

この本の目次

第1章 試写室にて
第2章 電話対談室にて
第3章 平岸火葬場にて
第4章 南アフリカにて
第5章 非白人居住区にて
第6章 マイモニディーズ病院にて
第7章 恵庭町宮崎家にて
第8章 北海道赤十字血液センターにて
第9章 札幌医科大学附属病院にて
第10章 地下解剖室にて
第11章 東京国際空港にて

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