中世の星の下で

阿部 謹也

中世ヨーロッパ人の生活はどんなものだったのだろうか。中世の暮しを具体的、克明に描き、民衆生活とその深層意識を解き明かす。

中世の星の下で
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 840円(税込)
  • Cコード:0122
  • 整理番号:あ-4-1
  • 刊行日: 1986/12/01
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ISBN:4-480-02097-7
  • JANコード:9784480020970
阿部 謹也
阿部 謹也

アベ キンヤ

1935年、東京に生まれる。1963年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。小樽商科大学教授、一橋大学教授、一橋大学学長、共立女子大学学長などを歴任。一橋大学名誉教授。著書に『西洋中世の男と女』『中世賤民の宇宙』『自分のなかに歴史をよむ』『ハーメルンの笛吹き男』『「世間」への旅』『阿部謹也著作集』全10巻(以上、筑摩書房)、『「世間」とは何か』(講談社)、『物語 ドイツの歴史』(中央公論新社)、『阿部謹也自伝』(新潮社)など多数ある。2006年9月死去。

著者に関する情報

追悼・阿部謹也[全文を読む]

この本の内容

遠く中世ヨーロッパの庶民たちはいったいどんな暮らしをしていたのだろうか。私たちはここで、例えば石、星、橋、暦、鐘、あるいは驢馬、狼など、日常生活をとりまく具体的な〈モノ〉たちと中世の人人との間にかわされた交感の遠いこだまを聞くことができる。さらに兄弟団、賎民、ユダヤ人、煙突掃除人などを論じた文章の中に、被差別者に対する暖かい眼差しを感じながら、目に見えない絆で結ばれた人と人との関係を再発見することができる。中世社会は日本を写し出す鏡でもある。

この本の目次

1 中世のくらし(石をめぐる中世の人々
中世のパロディー
オイレンシュピーゲルと驢馬
中世における死)
2 人と人を結ぶ絆(現代に生きる中世市民意識
中世賎民身分の成立について
病者看護の兄弟団
中世ヨーロッパのビールづくり
オーケストリオンを聴きながら)
3 歴史学を支えるもの(文化の底流にあるもの
西ドイツの地域史研究と文書館
アジールの思想
私にとっての柳田国男)

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