コロンブスの卵

丸谷 才一

「こころ」を手がかりに漱石とその時代を読み、「四畳半襖の下張裁判」の特別弁護人として縦横に活躍。才知とユーモア溢れる批評集。

コロンブスの卵
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 591円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:ま-12-1
  • 刊行日: 1988/12/01
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:384
  • ISBN:4-480-02273-2
  • JANコード:9784480022738
丸谷 才一
丸谷 才一

マルヤ サイイチ

1925年山形県鶴岡生れ。68年「年の残り」で芥川賞、72年『たった一人の反乱』で谷崎賞、74年『後鳥羽院』で読売文学賞、85年『忠臣藏とは何か』で野間文芸賞、88年「樹影譚」で川端康成文学賞、99年『新々百人一首』で大佛次郎賞、2001年菊池寛賞、03年『輝く日の宮』で泉鏡花賞と朝日賞、10年『若い藝術家の肖像』(ジェイムズ・ジョイス)の翻訳で読売文学賞を受賞。2011年、文化勲章を受章した。その他の作品に、『裏声で歌へ君が代』『女ざかり』『横しぐれ』など。近著に『樹液そして果実』『持ち重りする薔薇の花』『人魚はア・カペラで歌ふ』がある。

この本の内容

『こころ』を手がかりに漱石とその時代に分け入り(「徴兵忌避者としての夏目漱石」)、ハムレットの中に出てくる小唄と彼の悲劇とのかかわりを論じ(「ハムレットの小唄」)、また「四畳半襖の下貼裁判」の特別弁護人として、古今東西の文学を論じ来たり論じ去る。博識とユーモアの織りなす、批評の楽しみを味わえる本。

この本の目次

歴史(徴兵忌避者としての夏目漱石
歴史といふ悪夢)
詩(ハムレットの小唄)
批評(退屈を教へよう
黒い鞄
詩学秘伝)
小説(夜半の狭衣
四畳半襖の下張裁判
通夜へゆく道
一双の屏風のやうに
女の小説
問はず語り
維子の兄)

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