紀貫之
古今集の代表的歌人であり「土佐日記」の作者である貫之はフィクションの才あふれる人であった。その多彩な全体像を詩人の感覚と実証で明かす。
- シリーズ:ちくま文庫
- 530円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:お-5-2
- 刊行日:
1989/09/26
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:272
- ISBN:4-480-02343-7
- JANコード:9784480023438
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紀貫之は、言うまでもなく「古今集」の重要な歌人であり、「土左日記」の著者としても知られ、なお「伊勢物語」の作者にも擬せられている人物である。しかし明治期に正岡子規が「下手な歌よみ」ときめつけた言葉が、いつも貫之につきまとい、その正当な評価をともすれば妨げかねなかった。けれども貫之は、今日でいう「フィンション」の作者として豊かな才能に恵まれた、面白味ある人物であった…。詩人の感覚と実証による「子規以来」の貫之像。
1 なぜ、貫之か
2 人はいさ心も知らず
3 古今集的表現とは何か
4 袖ひぢてむすびし水の
5 道真と貫之をめぐる間奏的な一章
6 いまや牽くらむ望月の駒
7 恋歌を通してどんな貫之が見えてくるか
貫之略年譜
貫之和歌索引
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