純文学の素

赤瀬川 原平

まわりにあるありふれた物体、出来事をじっくり眺めると不思議な迷路に入り込む。「超芸術トマソン」前史ともいうべき「体験」記。

純文学の素
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 805円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:あ-10-2
  • 刊行日: 1990/03/27
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ISBN:4-480-02390-9
  • JANコード:9784480023902
赤瀬川 原平
赤瀬川 原平

アカセガワ ゲンペイ

1937年横浜生まれ。画家。作家。路上観察学会会員。武蔵野美術学校中退。前衛芸術家、千円札事件被告、イラストレーターなどを経て、1981年『父が消えた』(尾辻克彦の筆名で発表)で第84回芥川賞を受賞。著書に『老人力』『赤瀬川原平の日本美術観察隊』『名画読本 日本画編』『日本にある世界の名画入門 美術館がもっと楽しくなる』など。

この本の内容

身のまわりのなんでもない物ごとを、じっと仔細に眺めていくと、あらふしぎ、そこには微細な世界、巨大な宇宙がよじれながら現れる。いったいこれはルポルタージュとよぶべきか、観察記と称すべきか。ありふれたことから想像の空間にジワリ入り込むこの文章は、もう、純文学の素としか呼びようがないではないか。

この本の目次

「ヒトラー」の寂しい観客
マネキンにされた現金
恍惚の宇宙博
穴と刃物
恐怖の発明
省エネの夜
自宅の悲しみ
迎賓館の水
赤坂のマツタケ
授賞式
お正月が怖い人
今日の夕刊
時計の問題〔ほか〕

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