柳田國男全集13
日本人の霊魂観・死生観に新たな視点を提示する『先祖の話』。祭の起源と変遷を神祭という視点から考察する『日本の祭』ほか。
【解説: 新谷尚紀 】
死後の霊魂の行きつく他界を日本人はどのようにイメージしているのだろうか―死者の魂は、十万億土の幽遠の彼方ではなく、故郷の山の高みから、いつも子孫のなりわいを見守っているという、仏教の死生観とは異なる他界観が展開される『先祖の話』は、敗戦の色濃い昭和二十年春、戦死した多くの若者の魂の行く方を想い、連日の空襲警報のもとで書き続けられたものであり、柳田国男の祖先観の到達点である。祭の原初の形態を神祭りにもとめ、都市の祭礼へと変化していった跡をたどる『日本の祭』のほか、神道に関わる諸論考を収録。
先祖の話
日本の祭
神道と民俗学
祭礼と世間
神道私見
神社のこと
人を神に祀る風習
忌と物忌の話
魂の行くえ
大嘗祭ニ関スル所感
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可