映画 誘惑のエクリチュール
フィルムの誘惑にさからいつつ身をゆだねる……その必敗の記録として束ねられた70年代末―80年代初頭の外国映画論集。
【解説: 石原郁子 】
- シリーズ:ちくま文庫
- 882円(税込)
- Cコード:0174
- 整理番号:は-2-3
- 刊行日:
1990/12/04
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ISBN:4-480-02502-2
- JANコード:9784480025029
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70年代末から80年代初頭にかけて死去したルノアール、ウォルシュらシネアストへの追悼にはじまり、同時代のアメリカ映画とヨーロッパ映画に関する作品論、作家論を中心に編まれた外国映画論集。フィルムの誘惑に敗れ続ける甘美な快楽と映画について言葉を産み出しつづける戦闘的な意志の拮抗が、今なおしなやかに斬新な誘惑をたたえている。
フィルムを追悼する(ルノワール、または横笛の誘惑
ジョン・ウェインという記号
いまひとりのキャメラを持った男 ボリス・カウフマン追悼
運動=物質=死 ラオール・ウォルシュ追悼
ルネ・クレール追悼)
アメリカ映画(浮上の滑走 フランシス・コッポラ『地獄の黙示録』の一挿話を読む
マイケル・チミノの『天国の門』曖昧な弱さの魅力
ロバート・アルトマンまたは大胆な繊細さ『ウエディング』の自然と不自然
映画作家クリント・イーストウッド
七の奇蹟 バッド・ベティカー論)
ヨーロッパ映画(フィルム的磁力の誘惑 フランソワ・トリュフォー論
フェリーニの『カサノバ』または機械の孤独
エルマンノ・オルミの『木靴の樹』
ダニエル・シュミット試論
『奇跡』の奇跡 ドライヤーの場合)
シネアストたちの素顔(四の悲劇 ビートルズと映画
映画と色彩
触覚的体験としての批評
『ゴダール/映画史』を読む
シネアストたちの素顔)
若干の反=理論的な考察(制度としての映画
映画と批評
映画と文学
物語、説話、そしてその言説
説話論的な知と映画的欲望)
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