ヒトの見方

養老 孟司

ヒトはヒゲのないサル!? 解剖学を専攻する著者が、形態学の目から認知科学、進化論などを明快なタッチで語った科学エッセイ集。
【解説: 筒井康隆 】

ヒトの見方
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 756円(税込)
  • Cコード:0145
  • 整理番号:よ-6-1
  • 刊行日: 1991/12/04
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:352
  • ISBN:4-480-02590-1
  • JANコード:9784480025906
養老 孟司
養老 孟司

ヨウロウ タケシ

1937年神奈川県鎌倉市生まれ。62年東京大学医学部卒業後、解剖学教室へ入る。95年東京大学医学部教授を退官。現在、同名誉教授。著書に『ヒトの見方』『からだの見方』(サントリー学芸賞)『唯脳論』『カミとヒトの解剖学』『からだを読む』『無思想の発見』(以上、筑摩書房)、『身体の文学史』『バカの壁』(毎日出版文化賞)『死の壁』(以上、新潮社)、『いちばん大事なこと』(集英社)、『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』(日経BP社)、『まともな人』『ぼちぼち結論』(以上、中央公論新社)など多数がある。

この本の内容

解剖学者である著者の仕事はモノを見ること。じっと見ては考える。ヒトの顔はどうして皆違うのか?ヒトにはなぜヒゲがないのか?対象ばかりでなく、対象を見ているヒトも視野に入れて考える。そうすると、還元主義に陥った今日の自然科学の不都合がわかるものだ。簡潔にして明析な文体で認知科学・進化論などを語った科学エッセイ集。

この本の目次

ヒトの見方について
形を扱う
機械論と機能論
科学の作ったバベルの塔
脈絡のある事実
人体のイメージ
生物学と自由―渡辺慧『生命と自由』
世界の緊張関係―森政弘編『生きもののデザイン』
私の視覚―大森荘蔵『新視覚新論』
剰余とアナロジー
顔の見方
ヒトにはなぜヒゲがないのか
形態と機能からみた人間
単純なる前提―丸山工作『筋肉のなぞ』
縦断的な方法―小野三嗣『ひげの科学』
丈夫な哲学の必要―香原志勢『人体に秘められた動物』
進化と進化論―生物と人間における時間の超克
形態学からみた進化―進化の要因論と過程論
進化は歴史である―G.C.シンプソン『馬と進化』
「真理は1つ」という誤解―今西錦司『主体性の進化論』柴谷篤弘『今西進化論批判試論』
進化を見る―D.アテンボロー『地球の生きものたち』
トガリネズミからみた世界―形態から推理する
ネズミのヒゲと脳
わが始祖、食虫類に魅せられて
人は慣れる
にわか坊主
虫が好く
虫の楽しみ
われらが内なる「虫」
チョウを見る―海野和男『チョウの世界』
レオナルドの解剖図展
鴎外とケストラー

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