文学の輪郭
埴谷雄高・村上龍・つかこうへい、という異色の三者を座標軸に、相対化される現実と物語が交錯する現代の文学状況を鮮やかに解析。作家の処女作。
- シリーズ:ちくま文庫
- 530円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:な-11-2
- 刊行日:
1992/05/21
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:256
- ISBN:4-480-02617-7
- JANコード:9784480026170
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文学は、どこへ行くのか―。絶対性を喪失した時代の中で、なお、作品の中に〈世界〉を把握し、構築しようとする埴谷雄高『死霊』。逆に〈感性の再現〉のみを志す、村上龍『限りなく透明に近いブルー』。この二作を両極とする文学の地平に、中島梓は、つかこうへい『熱海殺人事件』を、新しい第三の地点として導き入れる。現実が既に何かのパロディとしてしか存在し得ない時代の始まり…。栗本薫との同時文壇デビューで話題をさらさった連作評論。
文学の輪郭
表現の変容
個人的な問題
文学の時代
〈ロマン革命〉序説
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