人間 檀一雄
「火宅の人」「リツ子・その愛」などで知られる、生涯を流転のうちに過ごした作家の破天荒でまた人間への誠意にみちた肖像。
- シリーズ:ちくま文庫
- 959円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:の-4-1
- 刊行日:
1992/09/24
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:480
- ISBN:4-480-02645-2
- JANコード:9784480026453
- 在庫 ×
檀一雄の一生は放浪つづきであった。国内はもとより、中国に、ポルトガルに、と、つねに新しい境涯を求めていたのだ。この特異な作家の真実を長年身近に接した著者がとき明かす。太宰治との親交、坂口安吾との誠実なかかわりそして名作『火宅の人』の背景となっている愛情問題、家族への愛、友人たちとのつき合いなどを通し、一見「無頼派」風に見られる檀一雄の、人間と文学に対する折目正しい姿がうかび上がる。
1 太宰治との異様な交遊
2 軍隊への脱出
3 幼少の日の光と影
4 異郷放浪
5 戦後の苦闘
6 坂口安吾への敬愛
7 『火宅の人』の背景
8 津軽
9 檀流クッキング
10 サンタ・クルス浜
11 親が有っても子は育つ
12 永眠
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