冬の夜ひとりの旅人が
読むことで、書くことのよろこびと苦しみが味わえる不思議な作品。作者の分身(男性読者)と理想的読者像(女性読者)の行末は?
- シリーズ:ちくま文庫
- 1,050円(税込)
- Cコード:0197
- 整理番号:か-25-1
- 刊行日:
1995/10/24
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:384
- ISBN:4-480-03087-5
- JANコード:9784480030870
- 在庫 ×
次々に斬新な方法を創り出すイタリアの作家の、型破りな作品。すぐに中断してしまう、まったく別個の物語の断片の間で右往左往する「男性読者」とそれにまつわる「女性読者」を軸に展開される。読者は、作品を読み進みながら、創作の困難を作者と共に味わっている気持ちになる、不思議な小説。
冬の夜ひとりの旅人が
マルボルクの村の外へ
切り立つ崖から身を乗り出して
風の目眩も怖れずに
影の立ちこめた下を覗けば
絡みあう線の網目に
もつれあう線の網目に
月光に輝く散り敷ける落葉の上に
うつろな穴のまわりに
いかなる物語がそこに結末を迎えるか?
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