あやかしの世界から人情噺まで、最も鏡花らしい作品を収録。種村氏による世界文学を視野に入れた読みごたえある解説も本書の大きな特色である。
- シリーズ:ちくま文庫
- 15,838円(税込)
- Cコード:0193
- 整理番号:い-34-99
- 刊行日:
1997/04/30
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:その他
- ISBN:4-480-03170-7
- JANコード:9784480031709
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泉 鏡花
イズミ キョウカ
1873-1939。本名鏡太郎。別名畠芋之助。金沢の生まれ。父は名人気質の彫金師。9歳のとき母を失う。明治24年、尾崎紅葉の門に入り「夜行巡査」「外科室」で認められる。ついで「照葉狂言」「草迷宮」「歌行燈」「婦系図」など。大正から昭和にかけて自然主義やプロレタリア文学がおこるなかに文壇とは遠いところで、幻想と怪異をもち、独特の文体美に支えられた偏奇性の強い文学を書きつづけた。
種村 季弘
タネムラ スエヒロ
1933年東京生まれ。1958年東京大学文学部卒業。ドイツ文学者。該博な博物学的知識を駆使して文学、美術、映画など多彩なジャンルで評論活動を続ける。編著書に『東京百話(天・地・人)』『書物漫遊記』『贋物漫遊記』『謎のカスパール・ハウザー』『不思議な石のはなし』など多数。2004年逝去。
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