妊娠小説

斎藤 美奈子

『舞姫』から『風の歌を聴け』まで、望まれない妊娠を扱った一大小説ジャンルが存在している――意表をついた指摘の処女評論。
【解説: 金井景子 】

妊娠小説
  • シリーズ:ちくま文庫
  • 840円(税込)
  • Cコード:0195
  • 整理番号:さ-13-1
  • 刊行日: 1997/06/24
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:文庫判
  • ページ数:304
  • ISBN:978-4-480-03281-2
  • JANコード:9784480032812
斎藤 美奈子
斎藤 美奈子

サイトウ ミナコ

一九五六年〜新潟県生まれ。文芸評論家。九四年、『妊娠小説』(筑摩書房)を上梓。以後、文芸作品を通して社会を見るというスタイルで活躍。他の著書に『読者は躍る』『モダンガール論』(以上、文春文庫)、『文章読本さん江』(筑摩書房/ちくま文庫)、『趣味は読書。』(平凡社/ちくま文庫)、『物は言いよう』(平凡社)、『冠婚葬祭のひみつ』(岩波新書)、『たまには、時事ネタ』『ふたたび、時事ネタ』(中央公論新社)、『本の本』(筑摩書房)など。

この本の内容

『舞姫』から『風の歌を聴け』まで、望まない妊娠を扱った一大小説ジャンルが存在している―意表をついたネーミングと分析で、一大センセーションを巻き起こした処女評論。待望の文庫化。

この本の目次

1 妊娠小説のあゆみ(妊娠小説のあけぼの
本格妊娠小説の出現
純妊娠小説の台頭
変わりゆく妊娠小説)
2 妊娠小説のしくみ(受胎告知の様式
妊娠効果の基礎知識
ゲームの展開
妊娠濃度による分類)
3 妊娠小説のなかみ(妊娠物語の類型学
愛と幻想の選択
アニミズムの帝国
避妊をめぐる冒険)

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