豆腐の如く
豆腐はあらゆる料理に向き、かつ毅然としている。この強くまた柔軟な姿こそ人生に通ずるものだ。優れた人間論、また豆腐論である。
- シリーズ:ちくま文庫
- 630円(税込)
- Cコード:0195
- 整理番号:さ-15-1
- 刊行日:
1998/08/24
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:256
- ISBN:4-480-03422-6
- JANコード:9784480034229
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俳人・荻原井泉水の随筆「豆腐」は、豆腐を擬人化し、その「人格」を讃えている。これに強い共感を覚えた著者は、生来の豆腐好きも手伝って「豆腐の如く生きよ」と、熱心に説く。その柔軟さ、協調性、意外な芯の強さなど、人生のあらゆる場面で「豆腐の如く」は生きてくる。これは豆腐に借りた人生論か、また、人生になぞらえた豆腐論か、よく解らないところがまことに面白い。上質のユーモアにみちたエッセーである。
プロローグ 世の中が脂っこいから、いま豆腐がうまい
第1章 しまりがあって軟らか
第2章 煮ても焼いてもよろしく
第3章 和して味さまざま
エピローグ 騰々、天真に任す
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