内田百(けん)集成19 忙中謝客
貼り紙の効き目なく、不意に訪れる招かれざる客。大震災や戦災のつど変貌する東京の街並みと人情に心を寄せつつ綴った随筆集。
【解説: 松山巌 】
貼紙の効き目なく、突然訪れた客との応接を描く表題作ほか珠玉の三十六篇。上京後の下宿にはじまり、挙句には戦災の跡地の掘立小屋にまで転々と住居を変えつつ、その折り折りの街並みや人情を深い共感でつづった東京随筆集。
忙中謝客
窓前
春雪記
今古
入道雲
塔の雀
上京
丘の橋
横町の葬式〔ほか〕
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