バートン版 千夜一夜物語11
妖艶な人妻と純情な若者の、爛熟美あふれる情痴の世界を描く「カルル・アル・ザマンと宝石商の妻」など、華麗な物語とともに全篇の幕が下りる。
薬を飲まされて正体もなく眠る宝石商のかたわらで、妖艶な妻は若者と抱きつ抱かれつ、夜どおし秘戯春態のかぎりを尽くした…美しい淫婦と世間知らずの純情な若者の、爛れるような情痴の世界を描く「カルル・アル・ザマンと宝石商の妻」、ペテン師に翻弄される人の好い床屋の数奇な物語「紺屋のアブ・キルと床屋のアブ・シル」など、波乱に満ちた話の数々とともに、絢爛たる夢物語は大団円を迎える。
紺屋のアブ・キルと床屋のアブ・シル(第九百三十夜‐第九百四十夜)
漁師のアブズラーと人魚のアブズラー(第九百四十夜‐第九百四十六夜)
ハルン・アル・ラシッド教主とオマンの商人アブ・ハサンの話(第九百四十六夜‐第九百五十二夜)
イブラヒムとジャミラー(第九百五十二夜‐第九百五十九夜)
ホラサンのアブ・アル・ハサン(第九百五十九夜‐第九百六十三夜)
カマル・アル・ザマンと宝石商の妻(第九百六十三夜‐第九百七十八夜)
アブズラー・ビン・ファジルとその兄弟(第九百七十八夜‐第九百八十九夜)
靴直しのマアルフとその女房ファティマー(第九百八十九夜‐第千一夜)
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