春は鉄までが匂った
職人たちの知恵と勇気と技術が不可能を可能にする。町工場のものづくりの姿をいきいきと伝える著者の代表作。
【解説: 吉田敏浩 】
- シリーズ:ちくま文庫
- 819円(税込)
- Cコード:0136
- 整理番号:こ-18-3
- 刊行日:
2004/04/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:文庫判
- ページ数:320
- ISBN:4-480-03947-3
- JANコード:9784480039477
- 在庫 ×
容赦なく襲いかかる不況の波、とどまることなく進化する技術…。ものづくりに生きる町工場の人々は、それをどのように受けとめ、どのように乗り越えていくのか?最先端技術に命を吹き込む職人たちのワザと心意気を、旋盤工として、その真っ只中に身を置きながら描きつづけた小関智弘の代表作。鉄の感触や匂いさえも文章に刻みこんだ傑作ルポ。
一本十銭の楊枝―まえがきにかえて
わたしのNC事始め―四十五歳の見習工
カバのあくび―プレス機械をつくる町工場
月とスッポン―金型づくりのむかし、いま
そのまた裏通りを生きる人々―倒産工場の同窓会
仕事の虚と実と―蘇る人たち
オヤジさんの宿命―汚れ、傷つきながら
町工場はどこへゆく―生き残ることの意味
わたしのへその緒―わが父親への挽歌
蟄居するとき―ひとりだけの工場
現場百回―いやらしさとむきあうこと
いまを苦しむ―貧すれど鈍せぬ人たち
必要なのは勇気と…―町工場たのし、かなし
内部応力あるいは鋼の腹の中―あとがきにかえて
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