最後の手紙
その死が後世の日本人に記憶されている人たちの、手紙や日記や遺書をとりあげ、彼らの生と愛の軌跡をたどる。死者たちの最後のことばに耳をかたむけてみよう。
- シリーズ:シリーズ・全集
- 1,121円(税込)
- Cコード:8395
- 整理番号:
- 刊行日:
1990/09/14
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:B6判
- ページ数:244
- ISBN:4-480-04144-3
- JANコード:9784480041449
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人は死を目前にした時、だれに向かってどのようなことを書き残すのだろう。明治から現在まで、その死が後世の日本人に記憶されている人たちの、手紙や日記や遺書をとりあげ、彼らはどう生き、何を私たちに語りかけたのか。
時代の鼓動(正岡子規―君ニハ大責任ガアル
藤村操―曰く「不可解」
石川啄木―お前の送った金は薬代にならずお香料になった ほか)
彷徨する魂(芥川龍之介―僕の将来に対する唯ぼんやりした不安
野口英世―終りはもう見えている
宮沢賢治―風のなかを自由にあるけるとか ほか)
山河はるか(佐々木清美―キヨミハ、ナイテ、ヨロコビマシタ
中村徳郎―自からの手で果すつもりでいます
鈴木肝一―オ月サマモダイブタカクノボリマシタ ほか)
繁栄の陰で(原民喜―僕は雲雀になって消えて行きます
樺美智子―元気で試験勉強中です
高野悦子―旅に出よう出発の日は雨がよい ほか)
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