生命観を問いなおす ─エコロジーから脳死まで
エコロジー運動や脳死論を支える考え方に落とし穴はないだろうか? 欲望の充足を追求しつづける現代のシステムに鋭いメスを入れ、私たちの生命観を問いなおす。
環境破壊から脳死問題まで、現代社会はきわめて深刻な事態に直面している。このような現代の危機を生み出したのは、近代テクロジーと高度資本主義のシステムであり、我々の外部に敵があるのだという主張がある。生命と自然にかかわる諸問題に鋭いメスを入れ、あくなき欲望の充足を追求する現代システムに生きる私たち自身の内部の生命観を問いなおす。生命と現代文明を考える読者のためのやさしいガイドブック。
序章 環境倫理と生命倫理
第1章 生命テクノロジーの甘い罠
第2章 エコ・ナショナリズムの誘惑
第3章 リサイクル文明の逆説
第4章 ディープエコロジーと生命主義
第5章 専門の囲いの中で―脳死身体の実験利用の現実
第6章 反脳死論を解読する
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