カント入門

石川 文康

哲学史上不朽の遺産『純粋理性批判』を中心に、その哲学の核心を平明に読み解くとともに、哲学者の内面のドラマに迫り、現代に甦る生き生きとしたカント像を描く。

カント入門
  • シリーズ:ちくま新書
  • 798円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:29
  • 刊行日: 1995/05/18
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:240
  • ISBN:978-4-480-05629-0
  • JANコード:9784480056290
石川 文康
石川 文康

イシカワ フミヤス

1946年、北海道生まれ。同志社大学大学院博士課程修了。ハイデルベルク大学、ボン大学に留学、その後ミュンヘン大学、トリアー大学にて客員研究。カントを中心とする近世ヨーロッパ哲学専攻。カント研究の第一人者として知られる。現在、東北学院大学教授。哲学博士(Dr.phil.)。自他共に認める蕎麦好きで、蕎麦に関する著書もある。『カント入門』『そば打ちの哲学』(ちくま新書)、『そば往生』(筑摩書房)、『カント第三の思考』『良心論』(名古屋大学出版会)、『カント事典』(共編著、弘文堂)、『西洋哲学の10冊』(共著、岩波書店)など著書多数。

この本の内容

真理の最高決定機関であるはずの理性が人間を欺く二枚舌をもつとしたら、一大事ではないだろうか。この理性の欺瞞性というショッキングな事実の発見こそが、カント哲学の出発点であった。規則正しい日課である午後の散歩をするカントの孤独の影は、あらゆる見かけやまやかしを許さず、そのような理性の欺瞞的本性に果敢に挑む孤高の哲学者の勇姿でもあったのだ。彼の生涯を貫いた「内面のドラマ」に光をあて、哲学史上不朽の遺産である『純粋理性批判』を中心に、その哲学の核心を明快に読み解き、現代に甦る生き生きとした新たなカント像を描く。

この本の目次

第1章 純粋理性のアイデンティティー
第2章 カント哲学の土壌と根―批判哲学への道
第3章 迷宮からの脱出―第一アンチノミーの解決
第4章 真理の論理学―経験世界の脈絡
第5章 自然因果の彼岸―自由と道徳法則
第6章 自由と融合する自然―反省の世界
第7章 理性に照らされる宗教

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