地球と存在の哲学
自然と人間の危機を問い直す立脚点はどこにあるのか?この地球に住む人間の倫理とは? テクノロジーとエコロジーの彼方に近代性を越える風土の倫理学を構想。
- シリーズ:ちくま新書
- 693円(税込)
- Cコード:0210
- 整理番号:83
- 刊行日:
1996/09/19
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:4-480-05683-1
- JANコード:9784480056832
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自然と人間の危機を問い直す立脚点はどこにあるのか?地球がつねにすでに我々の住む風土である以上、人間の倫理はそこから出発しなければならない。人間は生態系や社会の尺度から個人の意識の尺度まで、重層する尺度のなかを生きている。それゆえ、人間の生は生態系のレヴェルの尺度に「没入」してもいるが、同時にそこから意志的に「出現」できる実存的な存在でもある。自然を客体化したテクノロジーの思想や逆に自然を主体化したエコロジー的全体論を越えて、その彼方に近代性を越える風土の倫理学を構想する意欲的な試み。
第1部 近代の限界(ヒューマニズムからその対極へ
母型の郷愁)
第2部 風土的なつながり(人間の住まいの尊重
「ここ」から宇宙へ―倫理の場所
帰属と自由)
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