自分をつくるための読書術
自分とは実に理不尽な存在である。だが、そのことに気づいたときから自分をつくる長い道程がはじまる。読書という地味な方法によって自分を鍛えていく実践道場。
- シリーズ:ちくま新書
- 714円(税込)
- Cコード:0200
- 整理番号:134
- 刊行日:
1997/11/19
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:208
- ISBN:4-480-05734-X
- JANコード:9784480057341
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生まれついての一部の幸福者をべつとして、ほとんどの人にとって「自分」とは理不尽で納得のいかない存在である。が、嘆いてもしかたがない。むしろ「自分」を発見したときから、「自分」をつくりあげていく長い道程がはじまる。それはたとえば、「弱さ」を否定して「強さ」につくりかえようとするのではなく、「弱さ」の意味を問い、それをハガネのような「弱さ」にさらにつくりあげること。読書という、とびっきり地味で静的な方法によって「自分」をつくるという意味はまさにここにある。自分を揺さぶり、鍛えていくための実践的読書術。
はじめに 「自分」をつくるとはどういうことか
第1章 「世間」を生きぬくための読書―あらゆる形式を疑え
第2章 「弱さ」を鍛えるための読書―一冊の本は決定的に発火する
第3章 「論理」の力をつけるための読書―読むなら考えよ考えぬのなら読むな
第4章 「理不尽」を生きるための読書―すべての本を軽蔑せよ
第5章 「覚悟」を決めるための読書―わたしがルールブックである
第6章 「自分」をゆさぶるための読書―自分に関係のない本などない
おわりに 「自分」をつくらないことの責任
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