プラトン入門

竹田 青嗣

プラトンは、ポストモダンが非難するような絶対的真理を掲げた人ではない。むしろ人々の共通了解の可能性を求めた〈普遍性〉の哲学者だった! 目から鱗の一冊。

プラトン入門
  • シリーズ:ちくま新書
  • 945円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:190
  • 刊行日: 1999/03/18
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:320
  • ISBN:4-480-05790-0
  • JANコード:9784480057907
竹田 青嗣
竹田 青嗣

タケダ セイジ

1947年大阪生まれ。在日韓国人二世。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、早稲田大学国際教養学部教授。哲学・文芸批評。主な著書に『現象学入門』(NHKブックス)、『はじめての現象学』(海鳥社)、『言語的思考へ』『近代哲学再考』(以上、径書房)、『ニーチェ入門』『現象学は〈思考の原理〉である』(以上、ちくま新書)、『自分を知るための哲学入門』『意味とエロス』(以上、ちくま学芸文庫)、『人間的自由の条件』(講談社)、『ハイデガー入門』(講談社選書メチエ)、『哲学ってなんだ』(岩波ジュニア新書)、『愚か者の哲学』(主婦の友社)などが、共編著に『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎)、『フロイト思想を読む』(NHKブックス)、『完全解読 ヘーゲル『精神現象学』』(講談社選書メチエ)などがある。

この本の内容

ヨーロッパ哲学の絶対的な「真理」主義の起源をなす人物として、ポストモダン思想家から最悪の評価を与えられている人、プラトン。しかしプラトンこそ実は、異なった人間どうしが言葉を通して共通の理解や共感を見出しうる可能性を求めた、「普遍性」の哲学者であった。また同時に、哲学の本質的なテーマは、人間の生の原理にかかわることを明確に提示した哲学者であった。プラトン評価を逆転させながら、著者自らの哲学観を明快に開陳する、目から鱗の一冊。

この本の目次

序 反=プラトンと現代
第1章 哲学のはじまり
第2章 ソクラテスからプラトンへ
第3章 イデア
第4章 エロス、美、恋愛
第5章 政治と哲学の理想

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