古代和歌の世界
個人的な情感をうたう和歌。だが、それを支える様式美は、共同作業の中で生み出され、時代に共有されたものだった。日本固有の短詩形文学の美に迫る入門書。
- シリーズ:ちくま新書
- 693円(税込)
- Cコード:0295
- 整理番号:191
- 刊行日:
1999/03/18
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:208
- ISBN:4-480-05791-9
- JANコード:9784480057914
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個人的な情感をうたう和歌。しかし万葉の昔より、和歌を詠む営みは世界から隔絶された孤独なものでなく、むしろ共同作業的な色彩が強いものだった。本書は、万葉集から新古今集までの古代和歌を中心に、日本の短詩形文学の共同性に焦点をあてる。様々な人間関係のなかで生み出された類歌や歌言葉、掛詞や見立てなど、表現技法が歴史のなかに蓄積されて和歌を支えるさまを、見事に描きだす。古代文学研究の第一人者が、日本の短詩形文学がもつ様式美の源泉に迫り、その構造と成立過程を丹念に説く明快な入門書。
古代和歌のあらまし
場の共同性
類歌―言葉の共同性(1)
枕詞・序詞
『万葉集』の世界
歌言葉―言葉の共同性(2)
掛詞・見立て
『古今集』の世界
女歌の表現性
物語の和歌
「古今和歌集」への道
古典詩歌の共同性
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