日本のエロティシズム
日本文化に真のエロティシズムはあるのだろうか?「もののあわれ」に規定されてきた日本人の性と死を、源氏物語から近松、天皇制、三島由紀夫をとおして探る。
- シリーズ:ちくま新書
- 693円(税込)
- Cコード:0295
- 整理番号:243
- 刊行日:
2000/04/19
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:4-480-05843-5
- JANコード:9784480058430
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エロティシズムは、日本ではどのような歴史をたどって形づくられてきたのだろうか。西欧世界のエロティシズムと比較したとき、どのような固有性が見出せるのだろうか。またそれは、現在の性の状況にどのようにつながっているのか。江戸時代に出現した“もののあわれ”とよばれる感情を手がかりに、古代の源氏物語から、中世の軍記物、近世の近松門左衛門、近代の泉鏡花・天皇制などを経て、現代の三島由紀夫、村上春樹までを題材にして、西欧との対比をしながら深層に分け入ってゆくミステリアスな一著。
第1部 エロティシズムと時間性(文化とエロティシズム
観念としてのエロティシズム
熟してゆく時間 ほか)
第2部 近世日本のエロティシズム(近世以前
肉体の浮上
観念の反撃 ほか)
第3部 近現代日本のエロティシズム(近世の遺産
近代天皇制とエロティシズム
性への恐れ―森鴎外ドイツ3部作をめぐって ほか)
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