科学技術と現代政治
世界で急速に進む環境資源革命。しかし日本は、危険な原子力技術などの開発主義的発想から転換できていない。その歴史的根源を探り「環境社会主義」の展望を示す。
- シリーズ:ちくま新書
- 693円(税込)
- Cコード:0240
- 整理番号:252
- 刊行日:
2000/06/19
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:4-480-05852-4
- JANコード:9784480058522
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近代西欧科学技術で武装し、資源を求めてアジアへの侵出を謀った戦前の日本、そして民意を無視し、巨大なリスクを顧みずに推進される戦後日本の原子力政策。そこには世界の「孤児」と化してゆく、共通した無責任の政治構造が浮かび上がる。二十一世紀を迎えるにあたり、科学史的観点から、その歴史的根源を撃ち、科学技術の「環境資源論的転回」の必要性を訴え、人心を荒廃させずにはおかない競争至上の新自由主義政治経済から、生活の質を重視する社会構築への転換を迫る。
第1章 女性として科学技術社会を生きる(近代日本史における一女性―母のたどった道
戦後史における私
女性は科学技術といかに関係するか? ほか)
第2章 西欧の科学革命と東アジア(「十七世紀の科学革命」とはなんだったのか?
科学革命の古代・中世的起源
科学革命の世界史的衝撃―「科学帝国主義」 ほか)
第3章 脱原子力への道と現代日本の技術政策(原子力テクノロジー「安全神話」の瓦解―1999年秋、東海村臨界事故の意味
戦争遂行政策と戦後原子力政策のアナロジー―「国策民営」政策のなかの原子力
現代日本政治思想のスペクトルと原子力 ほか)
第4章 二十一世紀資本主義と環境社会主義(新しい世紀へ―思想の「冬の時代」の終焉
環境と資源に関する「ヴィジョン2050年」―プルトニウム・リサイクル路線か、脱原子力への道か?
90年代日本の政治経済を振り返る―新自由主義政策の破綻 ほか)
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