劇場政治を超えて
決断主義や排除の論理が横行し、世論が問題を単純化していく日本の状況は、独裁を招いたヴァイマール期ドイツに似る。その異同を診断し、再生への処方箋を示す。
- シリーズ:ちくま新書
- 714円(税込)
- Cコード:0231
- 整理番号:413
- 刊行日:
2003/05/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:208
- ISBN:4-480-06113-4
- JANコード:9784480061133
- 在庫 ×
近年の政・財・官界にわたる腐敗や規律の緩みは、「制度疲労」の極致に達している。かつて、このような社会状況は、たとえばヴァイマール期ドイツでも見られた。そこでは「改革」が叫ばれながらも、漠然とした危機感が漂うなかで「決断主義」や「排除の論理」が横行し、居丈高な「世論」が山積する問題を単純化した結果、ヒトラーによる独裁を招くことになった。外交官としてのドイツ体験をもとに、日本政治再生の糸口をさぐる。
第1章 政治危機の深層
第2章 「決断主義」とは何か
第3章 独裁はなぜ生まれるのか
第4章 世論はどこにあるか
第5章 「抵抗勢力」の虚像と実像
第6章 「他者」との共存をめざして
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