憲法と平和を問いなおす
情緒論に陥りがちな改憲論議と冷静に向きあうには、そもそも何のための憲法かを問う視点が欠かせない。この国のかたちを決する大問題を考え抜く手がかりを示す。
日本国憲法第九条を改正すべきか否か、私たち一人ひとりが決断を迫られる時代が近づきつつある。だが、これまでの改正論議では、改憲・護憲派ともども、致命的に見落としてきた視点があった。立憲主義、つまり、そもそも何のための憲法かを問う視点である。本書は、立憲主義の核心にある問い―さまざまな価値観を抱く人々が平和に共存するための枠組みをどう築くか―にたちかえり、憲法と平和の関係を根底からとらえなおす試みだ。情緒論に陥りがちなこの難問を冷静に考え抜くための手がかりを鮮やかに示す。
憲法の基底にあるもの
第1部 なぜ民主主義か?(なぜ多数決なのか?
なぜ民主主義なのか?)
第2部 なぜ立憲主義か?(比較不能な価値の共存
公私の区分と人権
公共財としての憲法上の権利
近代国家の成立)
第3部 平和主義は可能か?(ホッブズを読むルソー
平和主義と立憲主義)
憲法は何を教えてくれないか
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