経済敗走
円とドルの間で繰り広げられる為替ゲーム。それを背後で操る意思とは何か? 九〇年代日本経済の軌跡をたどり、米国に敗け続ける経済構造に陥った元凶を抉り出す。
- シリーズ:ちくま新書
- 756円(税込)
- Cコード:0233
- 整理番号:476
- 刊行日:
2004/06/07
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:240
- ISBN:4-480-06176-2
- JANコード:9784480061768
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株価が上昇し、日本経済にもようやく春風が吹いてきた感がある。しかし、この景気回復を素直には喜べない。その背後では未曽有の規模の円売り・ドル買いが行われ、異例の超金融緩和の「出口」は塞がれたままなのである。ドルの信認が低下しているのに、円がドルを支える構造は変わらず、さらに深まっている。その先にはとんでもない結末が待っているのかもしれない。なぜ日本はこのようになってしまったのか。本書では、BIS規制、時価会計などから株価が崩壊し、大規模介入に至る過程を検証し、日本の「敗け続ける構造」からの脱却を訴える。
第1章 新局面
第2章 リスクとしての「アメリカ」
第3章 資産デフレの罠
第4章 余地狭まる経済政策
第5章 失われた二十年の顛末
第6章 アジアへの視点
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