誇大自己症候群

岡田 尊司

「普通の子」がなぜ凶悪な犯罪者になったのか? 子どもたち、そして現代社会に蔓延する「肥大した自己」という病理を徹底解剖、その超克を見据えた画期的論考。

誇大自己症候群
  • シリーズ:ちくま新書
  • 777円(税込)
  • Cコード:0211
  • 整理番号:555
  • 刊行日: 2005/09/05
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:256
  • ISBN:4-480-06263-7
  • JANコード:9784480062635
岡田 尊司
岡田 尊司

オカダ タカシ

一九六〇年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退・京都大学医学部卒、同大学院医学研究科修了。医学博士。京都大学高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神医学教室を経て、現在、京都医療少年院勤務。山形大学客員教授。『人格障害の時代』(平凡社新書)、『悲しみの子どもたち』(集英社新書)、『誇大自己症候群』(ちくま新書)、『脳内汚染』(文藝春秋)、『アスペルガー症候群』『境界性パーソナリティ障害』『うつと気分障害』(幻冬舎新書)、『パーソナリティ障害』『子どもの「心の病」を知る』(PHP新書)など著書多数。

この本の内容

「普通の子」が、些細なことから突発的に凶悪な事件を起こす。彼らはなぜ、世間を震撼させる犯罪者になったのか?従来の精神医学ではとらえきれない病理を、「誇大自己症候群」という切り口から探る。そこに共通するのは、幼児的な万能感やヒーロー願望、現実感に乏しいファンタジー傾向、他者への共感性の欠如や自己正当化などである。そしてそれらは、とりもなおさず、現代の大人たち、ひいては社会全体に見られる心的傾向なのだ。本書では、この病理を徹底分析、自己の呪縛が肥大化した現代を検証しつつ、その超克を見据えた画期的論考。

この本の目次

第1章 異常事態の根底にあるもの
第2章 誇大自己症候群とは何か
第3章 誇大自己症候群の悲劇
第4章 誇大自己症候群を生む現代社会
第5章 身近にひそむ誇大自己症候群
第6章 誇大自己症候群の克服

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