誇大自己症候群
「普通の子」がなぜ凶悪な犯罪者になったのか? 子どもたち、そして現代社会に蔓延する「肥大した自己」という病理を徹底解剖、その超克を見据えた画期的論考。
- シリーズ:ちくま新書
- 777円(税込)
- Cコード:0211
- 整理番号:555
- 刊行日:
2005/09/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:4-480-06263-7
- JANコード:9784480062635
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「普通の子」が、些細なことから突発的に凶悪な事件を起こす。彼らはなぜ、世間を震撼させる犯罪者になったのか?従来の精神医学ではとらえきれない病理を、「誇大自己症候群」という切り口から探る。そこに共通するのは、幼児的な万能感やヒーロー願望、現実感に乏しいファンタジー傾向、他者への共感性の欠如や自己正当化などである。そしてそれらは、とりもなおさず、現代の大人たち、ひいては社会全体に見られる心的傾向なのだ。本書では、この病理を徹底分析、自己の呪縛が肥大化した現代を検証しつつ、その超克を見据えた画期的論考。
第1章 異常事態の根底にあるもの
第2章 誇大自己症候群とは何か
第3章 誇大自己症候群の悲劇
第4章 誇大自己症候群を生む現代社会
第5章 身近にひそむ誇大自己症候群
第6章 誇大自己症候群の克服
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