国語教科書の思想
「読解力低下」が問題視される昨今、国語教育の現場では何が行なわれているのか? 小・中学校の教科書をテクストに、国語教科書が隠し持つイデオロギーを暴く。
戦後の学校教育は子供の人格形成を使命の一つとしてきた。現在、その役割を担っているのが国語である。「読解力低下」が問題視される昨今、国語教育の現場では何が行われているのか?小・中学校の教科書、なかでもシェアの高いいくつかの教科書をテクストに、国語教科書が子供たちに伝えようとする「思想」が、どのような表現や構成によって作られているかを構造分析し、その中に隠されたイデオロギーを暴き出す。
第1章 「読解力低下問題」とは何か(国語教育をめぐる「誤解」
「読解力低下」の一人歩き
PISAの「読解力」試験とはどういうものか
新しい科目の立ち上げ)
第2章 自己はどのように作られるのか―小学国語(自然に帰ろう
父の不在の意味
自己と他者に出会う
他者のいない情報
二つの定番教材)
第3章 伝える「私」はどこにあるのか―中学国語(強いられるコミュニケーション
「道徳」の方へ
「わたしたち」というレトリック
なんのための豊かさか)
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