仏教vs.倫理
人間は本来的に公共の倫理に収まらない何かを抱えている。仏教を手がかりに他者・死者などを根源から問い直し、混迷する現代の倫理を超える新たな可能性を示す。
- シリーズ:ちくま新書
- 777円(税込)
- Cコード:0215
- 整理番号:579
- 刊行日:
2006/02/06
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:4-480-06287-4
- JANコード:9784480062871
- 在庫 切れ中
常識として通用してきた倫理では片がつかない事件が続発している。社会のルールをこうして逸脱するのは一部のおかしな人の問題ととらえられがちだ。だが人間は、本来的に公共の秩序に収まらない何かを抱えて生きる存在である。本書は、“人間”の世界をはみ出す「他者」、そしてその極限にある「死者」との関わりを、仏教の視座から根源的に問いなおす試みだ。混迷する現代の倫理を超える新たな地平を示すと同時に、日本仏教の思想的成果を丹念に抽出し鍛えなおす、渾身の一冊。
倫理ぎらい
1 仏教を疑う(仏教も倫理も疑わしい
仏教の倫理性欠如
原始仏教の倫理性 ほか)
2 “人間”から他者へ(倫理の根拠としての“人間”
“人間”を逸脱する
他者の発見と宗教 ほか)
3 他者から死者へ(他者の極限としての死者
死者と関わる
死者が生者を支えている ほか)
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