生と権力の哲学
見えない権力、人々を殺すのではなく「生かす」権力が、現代世界を覆っている。フーコー、ドゥルーズ、ネグリらの思想を読み解きながら、抵抗の可能性を探る。
- シリーズ:ちくま新書
- 777円(税込)
- Cコード:0210
- 整理番号:598
- 刊行日:
2006/05/08
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:256
- ISBN:4-480-06303-X
- JANコード:9784480063038
- 在庫 ×
権力とはわれわれの外にあって、人々を押さえつけるようにだけ働くものではない。それは、「見えない」かたちで動き、われわれを「殺す」よりも「生かす」ものとして働く不気味なシステムなのだ。厳密な実証的研究を踏まえながら、権理論に新たな位相をひらいた知の巨人、フーコーの思想を中心に、その課題を現代的な場面で捉えなおすべく苦闘するドゥルーズ、アガンベン、ネグリらの問題意識とその論理を丁寧に読み解くことによって、グローバル化し、収容所化する現代世界の中で、「ポジティヴ」に戦い続ける希望を提示する。
第1章 不可視の権力―生政治学とは何か
第2章 「真理」の系譜学―フーコーの課題
第3章 「人間」のつくられ方―『狂気の歴史』から『監獄の誕生』へ
第4章 セクシュアリティーと生権力―『性の歴史第一巻』
第5章 「外」の力と「法」の逆説―ドゥルーズとアガンベン
第6章 帝国とマルチチュード―ネグリの挑戦
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