日本の個人主義
日本人は自律していないという評価は本当か。そもそも自律した個人とは近代の幻想にすぎないのか。戦後啓蒙の苦闘を糸口に個人主義のアクチュアルな意義を問う。
- シリーズ:ちくま新書
- 714円(税込)
- Cコード:0212
- 整理番号:602
- 刊行日:
2006/06/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:208
- ISBN:4-480-06306-4
- JANコード:9784480063069
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今日、自らの責任において従うべきルールを選びとり、行動するよう促す圧力は増すばかりだ。だが、そもそも「自律」を他人に強制するなんて可能だろうか。また、日本人が個人として自律していないとする評価は正当なのか。「個人主義」は近代の幻想にすぎないのか。本書では、「個人の自律」を切実な課題とした大塚久雄ら戦後啓蒙の知的遺産を手がかりに、こうしたアクチュアルな難問を考え抜く。社会経済史、ポスト近代思想、認知科学などの成果を縦横に使いこなす刺激的論考。
第1章 自律の時代(アクチュアルな問題としての「自律」
構造改革政策 ほか)
第2章 自律するということ(自律とはなにか
自律は可能か
自律を語ることに意義はあるか)
第3章 自律のメカニズム(啓蒙はいかに成るか
啓蒙は必要か
啓蒙を語ることに意義はあるか)
第4章 自律の先にあるもの(社会的関心はいかに生まれるか
自律は社会的関心をもたらすか
社会的関心を語ることに意義はあるか)
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