サムライとヤクザ ─「男」の来た道
「戦う男」はどちら?
幕末に旗本達はいったい何をやっていたのか? 戦士の作法「男道」から役人の作法「武士道」への変質を裏づけ、武士と任侠の関係から読み解く、「男」の江戸時代史。
- シリーズ:ちくま新書
- 819円(税込)
- Cコード:0221
- 整理番号:681
- 刊行日:
2007/09/05
※発売日は地域・書店によって
前後する場合があります - 判型:新書判
- ページ数:272
- ISBN:978-4-480-06381-6
- JANコード:9784480063816
- 在庫 ×
なぜ政治家も企業家もヤクザに引け目を感じるのか。「ヤクザは武士道の継承者」説が浸透しているのは何故か。本書は武士と任侠の関係を「男らしさ」の来歴という観点から読み解いていく。戦国の世から徳川の泰平の世への転換と軌を一にして、戦士の作法だった「男道」は色あせ、役人の心得である「武士道」へと様変わりする。江戸前期に鳴らした「かぶき者」が幕府から弾圧されると、「男」を継承したのは江戸の藩邸が雇い入れた駕篭かきなど町の男達だった。武士が武威を彼ら荒くれ男に肩代わりさせた帰結が、幕府のあっけない倒壊…。武士道神話・任侠神話を排し史料の博捜により明らかにする「男」の江戸時代史。
1章 男とはなにか
2章 逸平と金平
3章 任侠の精神
4章 男の色
5章 新しい男たち
6章 されど武士の一分
7章 悪の華
8章 戦士失格
9章 ノーブレス・オブリージュ、ヤクザ
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花は桜木、男は任侠[全文を読む]