武士から王へ ─お上の物語
王権は歩みである。
日本中世の「王」は一体誰か? 武士=御家人の利益を守るために設立された幕府が、朝廷に学び、みずから統治者たらんとしたとき、武士から王への歩みが始まった。
天皇と将軍が並び立つ日本中世の「王」とは一体何者だったのか?武士=御家人の利益を守るために設立された幕府が、朝廷に学び、みずから統治者たらんとしたとき、武士から王への歩みが始まった。頼朝から戦国大名を経て、徳川幕府が完成するまでのプロセスを、貨幣経済の浸透、海の民の活躍、一神教のインパクトなどさまざまな観点から読み込み、ひとつの骨太な「物語」として提示する全く新しい日本中世史。
第1章 中世の王権
第2章 実情(ザイン)と当為(ゾルレン)
第3章 武門の覇者から為政者へ
第4章 土地と貨幣
第5章 東と西
第6章 顕密仏教と新しい仏教
第7章 一向宗、一神教、あるいは唯一の王
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