ヤクザと日本 ─近代の無頼
宮崎流アウトロー史観!
ヤクザはなぜ存在する? 下層社会の人々が生きんがために集まり生じた近代ヤクザ。格差と貧困が社会に亀裂を走らせているいま、ヤクザの歴史が教えるものとは?
ヤクザとは何者なのか?法の支配がおよばない炭鉱・港湾などの最底辺社会に生きた者たちが、生きんがために集まり発展したのが近代ヤクザの始まりといえる。彼らの存在が日本社会の近代化を下支えしたという現実。日雇い派遣、ワーキングプアなど、あらたな下層社会が形成されつつある今こそ、ヤクザの歴史を振り返ることで、現代社会の亀裂を克服する手がかりがみつかるにちがいない。
序章 ヤクザ観の相剋
第1章 ヤクザの源流―カブキ者から博徒まで
第2章 近代ヤクザの成立―川筋から、港から
第3章 親方・子方関係とヤクザ―下層労働力統括者としての近代ヤクザ
第4章 ヤクザと芸能の世界―周縁仲介者としての近代ヤクザ
第5章 ヤクザと近代国家―社会的権力としての近代ヤクザ
第6章 義理と人情、顔と腹―日本的社会関係と近代ヤクザ
第7章 山口組概略史―近代ヤクザの典型
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