江戸の教育力
「一人前」に育てる驚異のネットワーク
江戸の教育は社会に出て困らないための、「一人前」になるための教育だった! 文字教育と非文字教育が一体化した寺子屋教育の実像を第一人者が掘り起こす。
江戸の教育といえば、「寺子屋」「読み書き算用」だが、その内実はどのようなものであったのか。寺子屋では子ども一人一人に応じて、社会に出て困らないような、「一人前」になるためのテキスト(手習教本)が用意され、そうした文字教育は非文字の教育(しつけ・礼儀)と不可分のものだった。地域において教育を担ったのは、名望家の文人たちであり、そのネットワークが日本中に張りめぐらされ、教育レベルを下支えしていた。その驚くべき実像を、近世教育史の第一人者が掘り起こす。
プロローグ 「教育の時代」としての江戸時代
第1章 江戸時代の文字文化(寺子屋の時代
村の寺子屋
町の寺子屋
礼儀作法をしつけた寺子屋
師弟は三世の契り)
第2章 江戸時代の非文字文化―家と地域の教育(親をしつける―大原幽学の教育
一人前にする―「若者組」の教育
家を守る―放蕩息子を勘当する)
第3章 江戸の教育ネットワーク(『論語』が常識の時代
『小学』が寺子屋師匠のバックボーン
知のネットワーク)
エピローグ 庶民皆学の行方
本書をお読みになったご意見・ご感想などをお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社HP、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただくことがございます。
※は必須項目です。おそれいりますが、必ずご記入をお願いいたします。
(ここから質問、要望などをお送りいただいても、お返事することができません。あしからず、ご了承ください。お問い合わせは、こちらへ)
歳
公開可 公開不可