社会不安障害 ─社交恐怖の病理を解く
人目から逃げたい!
他者の視線を過剰に意識してしまい、日常生活に大きな支障をきたす病、「社会不安障害」。SADとも略称されるこの病の姿と治療の実際を第一人者が解説する。
人間にとって不安とは身近なものである。しかし、それが度を越え、日常生活に支障をきたすまでになった場合、不安障害の可能性が出てくる。とりわけ現代においては、「社会不安障害」(SAD)と呼ばれるものが最も多く、対人恐怖がその症状の典型として現れる。本書は、具体的な症例を紹介しながら、病気としての登場の経緯、治療にあたっての留意点、薬に関する知識などを解説し、この病に悩む人々への一助を提供しようとするものだ。
第1章 社会不安障害とはどういうものか
第2章 病気としての登場の歴史
第3章 症状と診断
第4章 社会不安障害への批判
第5章 社会不安の脳と心のメカニズム
第6章 治療の実際
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