サブカル・ニッポンの新自由主義
生き方のルールが
変わった!
ロスジェネを苦境に陥れた元凶たる新自由主義を支持するロスジェネ。そんなねじれがこの社会には生じている。そこに突破口はないのか、気鋭の社会学者が探る。
生き方のルールが変わった。個人の「能力」が評価軸の中心となった。だがそれは激しい競争へと私たちを駆り立て、マッチョであることを要求する。こうした新自由主義のモードが「サブカル社会ニッポン」を覆い、さまざまな「ねじれ」を生んでいる。ネット先進国たる韓国、米国の事例をも取り上げ、新自由主義がいかなるルーツを持っているのか、これに対抗しうる拠点はないのか、サブカルの可能性を見据えつつ、深く鋭く迫る。
第1章 既得権批判―流動化と安定の狭間で(サブカル・ニッポンの不安な世代
約束の土地、終身雇用
自己啓発する宿命論者)
第2章 インターネットと反権威主義(改革の末路
理想としての「情報社会」
ハッカーとヒッピーの六八年)
第3章 サブカル・ニッポンの新自由主義(新自由主義の本質とは何か
競合する「人間らしさ」へ向けて
「見られること」から「見ること」へ)
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「中流の奪い合い」で右往左往する日本[全文を読む]