独学の精神

前田 英樹

本当に大切なことは、
学校では教えられない。

無教養な人間の山を生んだ教育制度。世にはびこる賢しらな教育論。そこに決定的に欠けた視座とは? 身ひとつで学び生きるという人間本来のあり方から説く学問論。

独学の精神
  • シリーズ:ちくま新書
  • 735円(税込)
  • Cコード:0295
  • 整理番号:769
  • 刊行日: 2009/02/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:208
  • ISBN:978-4-480-06469-1
  • JANコード:9784480064691
前田 英樹
前田 英樹

マエダ ヒデキ

1951年大阪生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。現在、立教大学現代心理学部教授。批評的散文の執筆を仕事とし、主な著書に『独学の精神』(ちくま新書)、『言語の闇をぬけて』(書肆山田)、『言葉と在るものの声』『セザンヌ 画家のメチエ』(以上、青土社)、『絵画の二十世紀』(NHKブックス)、『倫理という力』(講談社現代新書)、『小林秀雄』(河出書房新社)、『在るものの魅惑』(現代思潮社)、『剣の思想』(甲野善紀氏との共著、青土社)などがある。新陰流剣術の遣い手としても知られ、「新陰流・武術探求会」を主宰している。

この本の内容

漢字が読めない、歴史を知らない、計算ができない…大学生の「基礎学力」のなさが言われて久しい。だが、「教育」に過剰なこの国の若者が「学力」を欠いているとは驚くべきことではないか。なぜ私たちはかくも「無教養」になったのか。本書は、現代の日本人が見失った「独学の精神」をめぐる思索である。「ほんとうに大事なことは何ひとつ教えることなどできない」「学ぶことは身ひとつで生きる自分が学ぶというあり方でしかなされえない」―こうした単純で大切な事実について、その当たり前の事実が行き着く先について、根っこから考え抜く。

この本の目次

第1章 身ひとつで学ぶ(金次郎の独立心
学校嫌いこそ正しい ほか)
第2章 身ひとつで生きる(葦のように考えよ
知らざるを知らずと為せ ほか)
第3章 手技に学ぶ(大工仕事は貴い
教える愚かさ ほか)
第4章 農を讃える(狩猟の悲しみ
農の喜び ほか)

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