人間の未来  ─ヘーゲル哲学と現代資本主義

竹田 青嗣

現代の難問に
哲学が挑む。

現代社会はいま、難問を抱えている。一つは世界的な格差問題。もう一つは資源・環境問題。その解決の糸口をヘーゲルなど近代哲学に求め、希望の在り処を探る。

人間の未来  ─ヘーゲル哲学と現代資本主義
  • シリーズ:ちくま新書
  • 945円(税込)
  • Cコード:0210
  • 整理番号:765
  • 刊行日: 2009/02/09
    ※発売日は地域・書店によって
    前後する場合があります
  • 判型:新書判
  • ページ数:320
  • ISBN:978-4-480-06471-4
  • JANコード:9784480064714
竹田 青嗣
竹田 青嗣

タケダ セイジ

1947年大阪生まれ。在日韓国人二世。早稲田大学政治経済学部卒業。現在、早稲田大学国際教養学部教授。哲学・文芸批評。主な著書に『現象学入門』(NHKブックス)、『はじめての現象学』(海鳥社)、『言語的思考へ』『近代哲学再考』(以上、径書房)、『ニーチェ入門』『現象学は〈思考の原理〉である』(以上、ちくま新書)、『自分を知るための哲学入門』『意味とエロス』(以上、ちくま学芸文庫)、『人間的自由の条件』(講談社)、『ハイデガー入門』(講談社選書メチエ)、『哲学ってなんだ』(岩波ジュニア新書)、『愚か者の哲学』(主婦の友社)などが、共編著に『知識ゼロからの哲学入門』(幻冬舎)、『フロイト思想を読む』(NHKブックス)、『完全解読 ヘーゲル『精神現象学』』(講談社選書メチエ)などがある。

著者からのメッセージ

新しいケインズよ、出でよ。[全文を読む]

この本の内容

資本主義は今、格差を拡大しつつ地球を消費し尽くそうとしている。その制御がかなわなければ、私たちが近代以降なんとか確保しようとしてきた「人間的自由」は、息の根を止められかねない。近代哲学、とりわけヘーゲルは「自由の相互承認」という重要概念を示し、この問題を考える上でも欠かせない。こうした観点から、誤解にさらされてきた近代社会の本質を明らかにし、巨大な矛盾を生む現代資本主義をどう修正すべきか、その原理を探る。

この本の目次

第1章 哲学の基本方法
第2章 近代社会の基本理念
第3章 近代国家の本質
第4章 社会批判の根拠
第5章 人間的「自由」の本質
終章 希望の原理はあるか

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