資本主義の暴走をいかに抑えるか
「市場と社会」の調和へ
資本主義とは、不安定性を抱えもったものだ。これに対処すべく歴史的に様々な制度が構築されてきたが、現在、世界を覆う経済危機にはどんな制度で臨めばよいのか。
二〇〇八年秋に発生した金融危機が如実に示したように、資本主義は不安定で不公正な取引を生み出す要素を抱え込んでいる。この問題に対処すべく、人々はこれまでさまざまな「制度」を生成進化させてきた。本書は、現在の世界的経済危機にいたるまでの市場と制度の進化を丹念にたどりなおし、今後「市場と社会」の調和を図るためにはどのような制度改革が望ましいのかを提言する。
序章 市場と制度
第1章 市場は効率的か?
第2章 市場は公正か?
第3章 大恐慌はなぜ起こったのか?
第4章 資本主義の黄金時代
第5章 黄金時代はなぜ終わったのか?
第6章 平成不況はなぜ長期化したのか?
第7章 アメリカ型「証券化」資本主義の破綻
終章 「市場と社会」の調和をめざして
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