ルポ産科医療崩壊
高い訴訟リスク、
理想と現実のギャップ、
効率化をはばむエゴ…
崩壊した周産期医療。お産難民、妊婦たらい回し、未受診飛び込み出産…。少子化の進むいまの日本に、いったい何が起こっているのか。私たちはどうすればいいか。
産科医が自らを語るのに使う枕詞がある。絶滅危惧種―。保護してももう手遅れ、産科医が日本から消えるのを止めることはできない、という自嘲の言葉だ。医師も産める場所も激減した背後でお産難民や妊婦“たらい回し”などが急増している。そして、激務に喘ぐ新生児科。少子化の危機が叫ばれるいま、周産期医療の現場では、何が起こっているのか。これから産み、育てる私たちはいったい何ができるのか。
プロローグ 周産期医療の現実
第1章 産み場所はなぜ消えるのか
第2章 増える「危うい」妊娠
第3章 増える「困った」妊婦
第4章 逃げ出す医師たち
第5章 被災地・NICU
第6章 助産師は時代の救世主か?
第7章 安心して産むために
エピローグ 絶滅危惧種
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