それでも子どもは減っていく
私たちは子どもに
何を託すのか?
出生率低下は成熟社会に伴う必然。「少なく産みたい」女性の実態を明かしつつ、子どもが「少なく存在すること」の意味を追求し、我々が彼らに託すものを展望する。
出生率低下は成熟社会に伴う必然。それにもかかわらず為政者は子どもを未来の「労働力=納税者」として増やそうとする。本書が明らかにするのは、そうした思惑とは裏腹に、産むことを拒み、あるいは少なく産むことを望んでいる女性たちの実態であり、また、「いま、子どもである人々」の存在意義である。少子社会はその当事者にとってどのような意味を持つのか、「子ども学」の第一人者が展望する。
第1章 花開く「少子化論争」(働く女性の支援と「少子化対策」―初期の方針
「多産奨励対策」への批判
人口減少社会の制度設計
少子化を受け止めて
産まない選択をする人々
現行の「少子化論争」をめぐって)
第2章 「子ども削減」の系譜(近代以前の「子ども削減」策
近代以降の問題)
第3章 女性と母性の拮抗(女性にとっての「子ども」―「私的所有物」か「公共的財産」か
底辺層からの声
母性観の現代)
第4章 「子どもの発見」と児童の世紀(「科学」される子ども
「学校の生徒」となる子ども
「数字」で計られる子ども
「子ども消費者」の発見
「死なない子ども」の誕生)
第5章 「子ども」の存在意義(「効用」という尺度で計られるとき
当事者として「いま、子どもであること」)
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