環境思想とは何か ─環境主義からエコロジズムへ
<緑の社会>への可能性
今日の地球環境危機は、われわれに対症療法的な対応ではなく、既存のシステム自体の変革を迫っている。その推進力たる「環境思想」を初めて包括的に論じた一冊。
今日の地球環境危機は、産業革命以来の物質文明のあり方に対して、われわれに根本的な変革を迫っているといっても過言ではない。そのために本書ではまず、このような危機的状況をもたらした近代産業主義思想そのものを問いなおし、近代から現代に至るまで「環境問題」をめぐってどのような思想が展開されてきたのかを多角的に検討していく。これらの作業は“緑の社会”を実現していく上で重要な示唆を与えてくれるだろう。
まえがき―地球環境危機と環境思想の役割
第1章 環境思想とは何か―基本的視点と展開
第2章 豊かな社会のディレンマ
第3章 環境思想の登場
第4章 変革思想としての環境思想―その五つの潮流
第5章 環境思想の現代的展開
第6章 現代環境思想は何をめざすべきか
おわりにかえて―「ヘッチヘッチ論争」再考
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