「いい文章」ってなんだ? ─入試作文・小論文の歴史
試験に受かる
文章の秘密をさぐる!
文章の良し悪しって誰がどう決めてきたの? 明治期から現代にいたる入試作文・小論文の変遷に切り込むことで、私たちの文章規範を形作ってきたカラクリを暴く!
本書は日本近代における文章評価の枠組みとその系譜をたどることによって、文章を“優/劣”で評価するとはどういうことなのか、その評価はどのようなカラクリによって真実らしさを獲得しているのかという観点から、私たちが内面化している文章評価の基準を問い直すことを目的とする。
第1章 教養か、実用か?―明治期における「文章格差」のはじまり
第2章 ありのままの「自分」を語れ!―書くことの“真実”
第3章 戦争と作文―文章の国家統制と“生活主義”の台頭
第4章 小論文、登場!―戦後の適性検査から高度経済成長期の小論文へ
第5章 小論文幻想―「文章評価」はどこに行くのか
第6章 ねばり強く考えるための小論文教室―採点者の視点に学ぶ
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